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循環器専門ナースの役割とは

高齢化社会が進む中、直接命に関わる心臓や血管の疾患に対応する循環器専門医療施設では、疾患の的確な診断と迅速な治療が必要とされています。

その医療チームの一員として、循環器専門ナースの必要性が高まっています。
循環器医療に関係する看護師が専門スキルとして循環器専門ナースの資格を取得することで、医師と対等の知識と技術を持ち、臨床の現場でも迅速な判断と行動ができるようになり貢献度が高まります。

循環器専門ナースは臨床心臓病学教育研究会が認定する資格で、受験資格は准看護師と正看護師合わせて5年以上かつ正看護師1年以上の実務経験を有し、循環器専門ナースの研修を終了することで得られます。
循環器専門ナース研修は、夏期か冬期の期間内に隔週土日に計8日間開催されます。
研修は定員が決まっており、受講希望者が多い場合、研修参加者は抽選により選ばれます。
近年希望者が増えつつあり、倍率は2倍前後です。
研修終了後に認定審査が郵送されてくるので、約2ヶ月の期限内に返送します。

循環器専門ナースの資格を取得すれば、医療チームの連携の要として活躍することができます。
また、研修や現場で学んだ知識や技術、経験をほかの看護師に教えることで、看護師として大きく成長することもできます。
また循環器における問診や触診、運動療法によるリハビリ、心電図やX線検査など、多くの仕事を行うことができます。
ペースメーカーを付けている人や心臓疾患を患っている人の相談に対応したり、健康管理指導を行うなど患者の不安を少しでも和らげる大切な役目もあります。